スノーシーズンも中盤を過ぎると段々とボードが「走らなく」なっていきます。
「走らない」ボードは操作性が落ちるだけでなく、突然失速したりしてバランスを崩してコケてしまうことも。
打ち所が悪ければケガしてしまうリスクもあります。
滑っているときに自分の思い通りに上手く操作ができず、ただボードに乗っているだけだと楽しくないですよね?
そこで重要になってくるのがボードのワックスがけなんです。
決してハイシーズン時と同等の滑走性能が得られるわけではありませんが、シーズンが終盤に進むにつれてコンディションが悪くなっていけばいくほどその差は大きく現れます。
ここでは、スノーシーズンを目一杯楽しむためにワックスの重要性を解説していきます。
なぜボードが走らなくなるの?
「ボードが走らなくなる」とは具体的にどういうことなんでしょう?
「シーズンに入る前にしっかりと
ワクシングをすれば大丈夫じゃね?」
そう思う方もいるかもしれませんね。
答えは
「大丈夫じゃない」
です。
オフシーズンにボードワックスをかけるなどのメンテナンスをしている方はよくご存知だと思いますが、ボードのソール面はワンシーズン滑ればかなり汚れます。
泥汚れや大気中の埃はもちろんのこと、3月になり春が近づいてくれば花粉や黄砂も飛び始めます。
それらがソール面に付着して摩擦抵抗を生み、ボードが走らなくなるんです。
また、シーズンも中盤を過ぎて暖かくなって気温も上がってくると雪質も水分を多く含んだ湿雪に変化していきます。
それもまたボードが走らなくなる大きな要因になります。
シーズン中盤~終盤まで楽しむには
オフシーズンにやるような、アイロンを使用したホットワックスを雪山に行くたびにかけるのが一番の理想なんですが、ぶっちゃけそこまでやってられませんよね・・・(^^;
ということで、
ボードをなるべく良い状態に保つための簡単にできるメンテナンス方法です。
ソール面をきれいにする
ワックスをかけるということにばかりフォーカスされがちですが、ソール面の汚れを除去してあげることもかなり重要です。
車にワックスがけをする前には必ず洗車をしてきれいにしてからワックスをかけますよね。
それと同じです。
ゲレンデでの後片付け時や家に帰ってきてからの片付けついでにササッとやってしまいましょう!
ソール面に付着したゴミを取る
ホットワクシングで使用するナイロンブラシで目には見えない細かい溝(ボードのソール面は実際には平らではなくデコボコした凹凸になっています)に入り込んだゴミを掻き出します。
エッジのサビ防止
濡れた雑巾などでエッジ部分をぐる~っと拭きます。
水拭きするだけでサビをかなり防止することができて効果抜群です。
面倒くさがりの僕はナイロンブラシを使用する代わりにエッジを拭いた濡れ雑巾でソール面も一緒に拭いて済ませてしまうことが多々あります。(とうぜん、おすすめはしませんが)
ワックスをかける
ワックスといっても、手間のかかるホットワックスのことではありません。
スプレーやペースト状になっている持ち運びに便利な簡易的なワックスのことです。
個人的には簡易ワックスはどのメーカーでもあまり差がないように感じます。
『ガリウム』や『マツモトワックス』、もし行きつけのショップなどがあれば店員にすすめられたワックスなどを選んでおけば間違いないでしょう。
スプレータイプでもペーストタイプでも、ワックスを塗ったあとにコルクなどで擦って塗り込む作業が必要になるものが多いですね。
より気軽にワクシングするなら液体タイプや吹き付けるだけのスプレータイプがおすすめです。
「ガリウム スプレーワックス」
「マツモトワックス 液体ワックス」
たいした手間もかからず簡単にワクシングできるのでたいへん便利なんですが、耐久性がなくすぐに効き目がなくなってしまうんですよね。
ゲレンデに着いて滑り出す前、そして昼休みなどのちょっとした休憩時などにパパッとワクシングするのがおすすめです。
オフシーズンにご自分でワクシングなどのメンテナンスをされる方はアイロンや固形ワックスを既にお持ちの方も多いのではないでしょうか?
簡易的なワックスだけではなく、固形ワックスで生塗りをした上でスプレーワックスをすれば、さらに効果が高まります。
ワックスやナイロンブラシ、リムーバーなどがまとまったセットもあります。
オフシーズンにも使用できます。
「時間がない」
「面倒」
「家じゃムリ!」
など、様々な理由でホットワックスを使用できない方もいると思います。
ホットワックスは無理でも液体タイプやスプレータイプのワックスであればたいした手間もかからずにメンテナンスができちゃいます。
「ガリウム スプレーワックスセット」
マツモトワックスはペーストタイプのワックスセットになります。
「マツモトワックス ペーストワックスセット」
まとめ
あくまでも、『スノーシーズンを目一杯楽しむためにシーズン中に簡単にできるメンテナンス』としてご紹介しました。
オフシーズンのしっかりとしたメンテナンスはホットワックスを使用したワクシングには敵いません。
経済的な余裕があるならショップに頼むのもいいと思います。
ただでさえ短いスノーシーズン、より「走る」ボードで目一杯楽しんじゃいましょう!