オフシーズンのボードメンテナンス!ホットワックスのかけ方やその重要性とは?

スノーシーズンが終わったら、保管前に済ませておきたいのがボードのメンテナンス。


また来シーズンに楽しく滑れるように、ワクシングなどのメンテをしっかりと済ませたうえで保管しておきたいところですよね。

愛着のあるマイボード、どうせなら少しでも長く大切に使いたい。。。本気でそう思います!


ですが・・・ボードのワクシングって意外に面倒なんですよね~。

おまけにシーズンも終わっているので、来シーズンに向けてすぐにメンテっていうのも、なんだかテンションも上がらない・・・


毎年、そう感じながらもなんとかスイッチを入れてワクシングをしています。(^^;

ということで!


ここでは、オフシーズン(保管前)のワクシングについてフォーカスしてみました!
 

オフシーズンにこそホットワックスを!

ベースワックスかけた状態のボード


色々なメーカー、そして数多くの種類があるボードワックス。


タイプによってその特徴も様々。

大きく分けてスプレータイプやペースト状、固形タイプなどに分類されます。


スプレータイプやペースト状のワックスはたいした手間もなく簡単にワクシング出来るというのが魅力ですが、持続力もそれなり、あくまでも簡易的なワックスです。

使用用途を考えると、保管前のメンテとしては適していません。


通常だと半年間近くは保管しておくことになるので、メンテにはットワックスを使用しましょう!
 

なぜホットワックス?

ホットワックス一式

「走る」ボードにする


ボードをより「走らせる」ためにワクシングは必須です。

要は、どれだけボードにワックスを浸透させるかってこと。


ゲレンデに行くたびに、その都度ホットワックスをするのが理想的なんですが・・・

ぶっちゃけ、冬のクソ寒い時期にそこまでやってられません。。。(^^;


なので、暖かいオフシーズンのうちにホットワックスをぶち込んで、少しでも「走る」ボードにするんです!
 

ソールの保護


ご存じの方も多いと思いますが、1シーズン使用したボードはかなり汚れています。

このまま放置しておくと、エッジは錆びてソールの劣化もどんどん進行してしまうんです。


ボードを少しでも良い状態に保つためには、汚れをしっかりと落としてソールを保護する必要があります。

ロウソクのように固まるホットワックスでソール面を覆って、それを剥がさずに保管しておけば酸化を防ぐこともできます。
 

手間だけど恩恵はデカイ!


ホットワックスはスプレーやペースト状の簡易ワックスと比べると、結構な手間です。

しかし、その恩恵は大きいです。


それを特に感じることができるのは、緩斜面や隣の別コースへ移動するときなのではないでしょうか?

通常、勢いがないと失速して途中で止まったりしてしまうところでも、「走る」ボードであれば止まらずにそのまま滑れることもあります。


もちろん時と場合によりますし、ほんとに些細なことなんですが、感じるストレスは大きな差になります。



「怖いから慣れるまでは走らなくてもいんじゃね?」

と思いがちな初心者の持つボードも例外ではありません。


滑走時のソール面の保護、そして転倒時など「止まる」ことが多いので。

「走る」といっても、体感で劇的に変わるわけでもないので、そういう心配は無用です。

 

どのワックスを選ぶ?


アイロンで使用する固形ワックスは、メーカーによって差はありますが数種類展開していて、たいていは気温別になっています。

そして、フッ素が配合されたものと配合されていない『パラフィンワックス』があります。



撥水性のあるフッ素が配合されたワックスのほうが高価で、HF(高フッ素)とLF(低フッ素)があります。


HF(高フッ素)は特に高価で、競技者でもない限り必要としません。 

LF(低フッ素)は気温が高くなる春スキーで威力を発揮すると言われています。


それぞれ特徴がありますが、個人的にはフッ素が配合されていない安価なパラフィンワックスで十分だと思います。

フッ素を含んだ滑走ワックスであっても、まずは安価なものが無難です。


また、よく行くゲレンデやその地域の気温を踏まえた上でチョイスするようにしましょう!

ひとつの目安なので、そこまでガチガチに考えなくても大丈夫です。



これからホットワックス一式を揃えるのなら、まずはトライアルセットがオススメです。

一つにまとまっているのであれこれ揃える必要もなく、これだけ用意すればOKなので!

 


ガリウムだけでなく、マツモトワックスからもリリースされていますね。

解説DVDが付属されているので初心者でも安心です。

 


ガリウムやマツモトワックス以外にも、

  • TOKO(トコ)
  • SWIX(スウィックス)
  • DOMINATOR(ドミネーター)
  • HOLMENKOL(ホルメンコール)

などのメーカーがあります。



メーカー選びに迷ったら、まずは一般的にも知名度のあるガリウムやマツモトワックスが無難なのではないでしょうか?

価格も手頃で、個人的には取り扱い店も多く手に入れやすいと思います。


ラインナップの多いボードワックスですが、色々と試してみてあなたにピッタリのワックスを見つけてみて下さいね!

 

ワクシングの手順


一般的なホットワックスのかけ方を簡単に説明すると・・・、

  1. ソールの汚れを落とす
  2. ワックスを塗り伸ばす
  3. ワックスを落とす、またはそのままで保管

という流れになります。

どの程度参考になるのかは分かりませんが、僕のワクシング手順(あくまでも自己流)です。

ソールのクリーニング


作業開始前にバインディングは外しておきます。

アイロンの熱による変形防止や作業効率を上げるためです。


 

ソールにワックスを垂らす


まずはソール面にクリーニングワックスをアイロンで溶かしながら垂らしまくります。


「見た目にも分かりやすく」ということを意識してたら、ワックスを垂らし過ぎちゃってデロデロに・・・(^^;

まぁ、自己流なんで!
 

アイロンでワックスを伸ばす


アイロンでワックスを塗り伸ばしていきます。

このときに、煙が出ないようにします。


煙が出るほどの高い温度になると、ソールを傷めてしまいます。

 

ワクシングペーパー


出典:Amazon
 


画像ではアイロンで直接ワックスを塗り伸ばしていますが、本来はワクシングペーパーをソールに乗せてからペーパーごと移動させて塗り伸ばします。

 

スクレイピング


しばらく放置して少し冷ましたところで、スクレーパーでワックスを剥がしていきます。

クリーニング目的なので完全に冷める前に剥がします。


削りカスが出なくなってきたところで、ボアブラシでノーズからテールに向かってブラッシングします。

少し強めにブラッシングしてストラクチャーの細かいワックスを掻き出します。



ストラクチャーについて詳しくは、こちらを参考にしてみて下さい。

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ストラクチャー

 


最後にナイロンブラシでノーズからテールに向かってブラッシングしてクリーニング完了です。

ナイロンブラシはそこまで力を入れていません。


ちなみに、リムーバーはスプレータイプのものを所持していますが、ソール面をよく見て目立つ汚れがある場合以外は、なるべく使わないようにしています。

 

ワクシング


基本的にはクリーニングと同じ工程を繰り返します。


ただし、ワックスを剥がすときには完全に冷え固まってからです。

ワックスを塗ってから時間にして約30分ほど放置してからになります。 


ファイバーテックス 細目


出典:Amazon
 


仕上げのブラッシングをした後に、ファイバーテックスでソール表面のカスを拭き取って完了です。

使用するのは仕上げ用の細目です。


僕は雑巾で済ませていますが・・・(^^;

 


ワックスをアイロンで塗り伸ばし、冷え固まったワックスを削ぎ落すまでの工程を1回として、この「ワックスをかける」という回数にかなりの個人差があります。


例えば・・・、

  • ベースワックスを1回
  • ベースワックスを2回
  • ベース、滑走ワックスを1回ずつ
  • ベース2回、滑走1回などなど

要は「どこまで拘るか」ということによりますね。

すぐにでも滑りに行ける状態に仕上げて保管する人もいます。


ちなみに僕の場合はベース1回、滑走1回ブチ込んでからもう一度ベースを塗り伸ばして、冷え固まった状態で保管しています。


これだけでもうお腹いっぱいです。

腕や腰が悲鳴上げてます。。。(^^;

 

ワックススタンド


出典:Amazon
 


回数が増えていくほど、作業環境が大事になります。

専用の作業台などもあるので、それを利用すれば腰への負担などもある程度は和らぐはずです。

 


回数や頻度は人によってまちまちですが、唯一言えることは『かければかけるほど良い』ということです。

1回よりは2回、2回よりは3回・・・とにかく回数を重ねるほど良いです。


かかる手間を考えると、10数回もこなすのは骨の折れる作業でかなり大変ですが、頑張って可能な限り回数を重ねましょう!

 

まとめ


ボードの状態は、オフシーズンにしっかりとメンテナンスをするかが大きな差になります。

さらに言えば、滑りの上達速度にも少なからず影響するはず。


ホットワックスを面倒に感じちゃう気持ちはよく分かりますが、また来シーズンに滑りを楽しむためにもしっかりと手を入れてあげることが重要です!


 

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