一般的にバーベキューといえば、炭やガスなどの燃料を使用して火を起こし食材を焼く、というのが主流ですよね。
そんな常識をぶち壊す、エコなグリルがあります!
熱源として太陽光を利用して、火を一切使わずに調理することが出来ちゃうんです。
車を所有している方は経験があるかと思いますが、真夏の炎天下のもとで駐車をしていると、エンジンが動いていないのにも関わらずボンネットは触れないほどチンチンに熱くなっていますよね。
実際に検証こそしていませんが、ボンネットに卵を割って落とせば目玉焼きが出来上がるはずです(笑)
普段はあまり意識していないかもしれませんが、太陽光って実はすごいポテンシャルを持っていると思いませんか?
ソーラーシステムなんかは良い例です。
太陽光発電で自宅の電気全てをまかなえちゃうほどですからね。
ここでは、そんな太陽光を利用したソーラーオーブン、『GoSun stove(ゴーサンストーブ)』について詳しく解説していきます!
GoSun stove(ゴーサンストーブ)とは
火を全く使用せずに太陽光のみでバーベキューをすることができるアメリカ発のソーラーオーブンです。
サイズによっていくつかの種類があります。
コンパクトなものから順に、
『GoSun Go』
出典:GoSun
『GoSun Sport』
出典:GoSun
『GoSun Grill』
出典:GoSun
さらに、GoSun Sportの調理トレーが上に4つ並んだようなモデルの『GoSun Station -Commercial Scale Solar Oven』
こちらはアメリカの国内向けに設計、カスタム化された商業用モデルで既に完売済みのようですね。
出典:GoSun
国内の正規販売店である「株式会社eSPORTS」で取り扱っているのは、最もスタンダードなモデルである『GoSun Sport』だけのようです。(2018/04現在)
GoSun stove(ゴーサンストーブ)の特徴
出典:eSPORTS
基本的な仕組みはどのモデルも同じです。
GoSunシリーズの特徴を見ていきましょう!
準備が簡単
ソーラーオーブンの一番の特徴は、何といっても火を全く使用せずに調理できることです。
太陽光さえあれば、炭やガスなどの燃料も不要で美味しい料理が出来上がっちゃいます!
出典:GoSun
セッティングも簡単です。
リフレクターを太陽に向けて開いてセットします。
中心部にある調理トレーを引き抜いて食材を入れて下ごしらえしたら元に戻して待つだけです。
面倒な火起こしなどの準備は一切要りません。
効果的な集束
出典:eSPORTS
効率的に太陽光を集束することができる設計になっているので基本的に調理中は放置でOK・・・なんですが、1時間に1~2回程度は太陽光がしっかりとリフレクターに当たっているか、という確認をするようにしましょう。
そこまで気にする必要もないのかもしれませんが、その程度の確認なら遠くからでも見えますし、たいした手間でもないので。
調理方法の幅が広い
出典:eSPORTS
ソーラーオーブンは一般的なバーベキューコンロよりも調理時間は長めです。
とは言っても、セッティングを済ませてから20分もすれば、チューブ内部は290℃近くまで上昇します。
その時の天候によって左右しますが、調理時間は概ね20分~1時間程度です。
数字上では長いように感じるかもしれませんが、調理中にずっと側にいる必要もなく、仲間としゃべったりアクティビティなどを楽しんでいれば、あっという間なのではないでしょうか?
また、太陽光が当たり続ける限り内部は常に加熱状態とのことです。
焼く、蒸す、茹でるなどの様々な調理が可能です。
火傷のリスクが少ない
出典:GoSun
常に加熱状態だと心配なのは火傷ですが、強化ガラスで覆われた真空管チューブは断熱材の役割も果たしており、チューブ外側は熱くありません。
ただし、チューブ内部と持ち手のところにある赤いシリコンは高温になるので注意が必要です。
オールシーズンに対応
出典:GoSun
真空管チューブには優れた保温性能があります。
たとえ外気温が低くても、太陽光さえあれば調理は可能です。
飲み物もOK
出典:GoSun
「GoSun Sport」は立てて使用することも可能で、別売りの『GoSun BREW』で飲み物にも対応しています。
『GoSun BREW』はGoSun Sport用の水沸騰用アクセサリーです。
ステンレススチール製になります。
暖かいいコーヒーや紅茶、スープなどもイケますね!
ぜひ欲しいところですが、残念なことに現状ではアメリカでのプレオーダーのみのようです。(2018/04現在)
使い勝手の良さ
出典:eSPORTS
火を使用しないということは煙も出ないということです。
そして、爆(ハ)ぜる危険性もありません。
太陽光だけで調理することができるので、例えばご自宅のベランダなどでも近隣に迷惑をかける心配もないです。
要は、日差しさえある場所ならそれが家の中であっても調理が可能ってことですね。
さすがに、そんな使い方はしないと思いますが・・・(^^;
防災アイテムとしても役立ちます。
何らかの原因により電気やガスのライフラインが一時的に途絶えたとしても、出来立ての暖かい料理を食べることが可能です。
「日差しがある」ということが使用する最低限の条件になりますが、気持ちの中には多少なりとも余裕が生まれるのではないでしょうか?
スペック
日本でも取り扱いのある『GoSun Sport』のスペックです。
オーブン容量 | 約1.2L |
オーブン外径 オーブン内径 長さ | 約7cm 約5.4cm 奥行;約61cm |
展開時サイズ | 約61×41×30cm |
収納時サイズ | 約61×20×13cm |
重量 | 約3.18kg |
最大温度 | 288℃ |
使用時温度 | 93~232℃ |
素材 | 調理器本体;耐熱/耐衝撃 ガラス(ホウケイ酸ガラス) 調理トレー;ステンレス/ シリコン/木製グリップ フレーム;アルミ |
1つの調理トレーで2人分までの食事を作ることが可能です。
持ち運びに便利なキャリーバッグとのセットがおすすめになります。
国内で取り扱いのない(2018/04現在)
『GoSun Go』
『GoSun Grill』
ですが、GoSunホームページで購入することは可能みたいです。
まとめ
炭やガスなどの燃料を必要とする一般的なバーベキューコンロと比較すると高価なアイテムです。
しかし、初期投資と割り切って買い揃えてしまえば、燃料に対してのコストはかからないので使用すればするほどコスパはよくなっていきます。
また、災害時や場所を問わずに使用することができるので活躍するシーンも増えそうですよね!
環境にも優しいソーラーオーブンでひと味違ったバーベキューを楽しんでみてはいかがでしょうか?