ハンモック泊は、僕の中でいつかはチャレンジしてみたいキャンプスタイルのひとつ。
そして腰痛持ちの僕としては「メインはテント泊で、ときどき(またはその時の気分次第で)ハンモック泊」というのが理想です。
でもそうなると、キャンプの度にテントとハンモックを両方持ち運ぶ必要があるわけで・・・
いくら軽量でコンパクトになるハンモックとはいえ、積載量がシビアなキャンツーなんかではちょっと考えものです。
準備する段階でテント泊なのかハンモック泊なのか決めてしまえばいいだけの話なんですが、僕としてはキャンプ地で柔軟に対応したい!(笑)
我ながらかなり自分勝手な意見ですが、そんなワガママに応えてくれるアウトドアギアをKAMMOK(カモック)で見つけちゃいました!
KAMMOK(カモック)とは
出典:BIGWING
KAMMOKとは、2010年にアメリカのテキサス州で設立されたハンモックブランド。
「キャンプライフをワンランク高めたい」という想いのもと高品質で機能的なアウトドアギアをデザインしているんだとか。
各製品に生涯保証が付いていることが大きなポイントです。
また、KAMMOKは『1% for the Planet』の加盟企業になります。
生涯保証を謳っているアウトドアギアブランドは他にもあるので、特に珍しいことでもありません。
しかし、品質に対する考え方や社会貢献への取り組みなどはとても好感が持てますよね。
個人的には素直に応援したくなるブランドです。
Sunda(サンダ) 2.0
正規代理店であるBICWINGにて数カ月前から取り扱いが開始されたサンダ 2.0。
KAMMOKのハンモックテントの中では少し変わったモデルになります。
2way仕様
出典:BIGWING
サンダ 2.0は、ハンモックだけでなく自立式テントにもなる2way仕様。
ハンモックverは1人用、テントverでは2人用になります。
ハンモックテントとしてカテゴライズされているKAMMOKの従来モデルとは大きく違っていますね。
ハンモックとテントの2way仕様の製品としては、こんなのも。
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このヘブンテントもまた個人的に気になっているアウトドアギアのひとつ。
使用用途は同じでも、デザインは全く異なっています。
独創的なデザイン
ハンモック泊といえば、ハンモックがあって、それを覆うようにタープなりフライシートがあって・・・
出典:BIGWING
一般的にはこんなやつ(↑)をイメージするのではないでしょうか。
あっ、状況等によってはハンモックのみの場合もあるかとは思いますけど。
サンダ 2.0のハンモックverもまた似たような構造になってはいるんですが、フライシートに4本のアルミポールを使用することで独創的なデザインになっています。
出典:KAMMOK
なんか「自立式テントをそのまま浮かせちゃいました」みたいな感じ(笑)
テントverはともかくとして、ハンモックverはなかなかインパクトのある外観です。
一般的なハンモック泊では、タープ(フライシート)にフレームはないので。
自立式テントにもなる2way仕様なので当然といえば当然なんですが、なんだかとても斬新ですね。
設営が簡単
サンダ 2.0の設営はとても簡単。
具体的には、フライシートにあるスリーブにフレームとなるポールを通してペグダウンする流れになります。
ハンモック部分でもあるインナーテントとフライシートが一体化されているのでサクッと設営できそうです。
How to 動画はこちら ↓
How to 動画内にもありますが、テントからハンモックスタイルへの移行も簡単にできちゃいそうですね。
動画を見る限りでは大した手間もかからないので、例えば昼間はハンモックで夜はテントにして就寝する、といった使い分けも可能なのではないでしょうか。
地面の状況等だけでなく、フレキシブルに対応できる印象です。
ディテール
圧迫感のなさそうな(?)室内
出典:BIGWING
フライシートのトップ部分にポールを渡し、さらに中心部分を短いポールでクロスすることでスペースが確保されています。
フレームによって生地を張っている状態なので、圧迫感がだいぶ緩和されているのではないでしょうか。
ちなみに僕はスコーピオン3というテントを所持しています。
Snugpak(スナグパック)の3人用テントです。
スコーピオン3は出入り口から奥に向かって尻すぼみになっているデザイン。
このようにテント内の場所によって高さが違うと、余計に圧迫感を感じやすくなるんじゃないかと。
実際に使用していると、やはり多少の圧迫感を感じることがあります。
いくら3人用とはいえ高さがないと手狭な感じがしちゃうんですよね。
まあその辺は理解したうえで購入しているので、僕的には許容範囲ですが。
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サンダ 2.0はスコーピオン3の様な尻すぼみデザインでもなく、しかもフレームで生地を張ることで多少なりとも圧迫感が緩和されている印象です。
とはいえ、もともとそこまで高さがあるハンモックテントではないので、過度の期待はしないほうがいいかも。
何より感じ方は人それぞれなので、なかなか判断の難しいところでもありますけど。(^^;
優れた通気性
出典:KAMMOK
サンダ 2.0は両サイドから出入りが可能。
フライシートがガバッと開くことに加え、左右のツリーストラップ側にも小窓があるので通気性に優れていると言えそうです。
テントverで設営しているときでも、室内のこもった空気を一気に循環させることができそうですね。
その他
出典:BIGWING
テントverで設営したときは、フロアがバスタブ形状になって悪天候等から室内を保護。
フライシートやテントのウォール(メッシュ)部分よりも厚めの40Dリップストップナイロンを使用しています。
また、出入り口となるメッシュ構造はテント・ハンモックのスタイルを問わず虫の侵入を防ぎます。
出典:BIGWING
室内にはメッシュポケットが4つあります。
調べた限りでは、ランタンフックは無さげですね。
スペック
モデル | Sunda(サンダ) 2.0 |
展開サイズ (テント) | 全長254×高さ96.5×幅127cm |
展開サイズ (ハンモック) | 全長254×幅127cm |
収納サイズ | 直径17.7×高さ48.2cm |
重量 | 2,745g |
耐荷重 (ハンモック) | 181kg |
リッジライン長さ (ハンモック) | 284.5cm |
フレーム | DACアルミニウムポール |
フライシート | LumosTM 20Dポリエステルリップストップ シルバーコーティング PU1200mm |
テントフロア/ハンモック | 40Dリップストップナイロン PU2000mm/DWR |
テントウォール | NanonetTM 15Dナイロン軽量メッシュ |
フットプリント | 40Dナイロン PU2000mm/DWR |
付属品 | ガイライン×6、DACペグ×6、パイソン10ストラップ×2、 ミニカンガクローカラビナ(本体に付属)×2 |
カラー展開はアーバーグリーンの1色のみ。
テントverは2人用とのことですが、サイズ的にそこまでの余裕はなさそうな印象。
まあそこは一般的な2~3人用テントと似たような感じでしょうか。
ハンモック泊がメインなら・・・
これは僕の個人的な意見になりますが、
「サンダ 2.0はハンモック泊にも対応した自立式テント」
という言い回しが一番しっくりきます。
つまりどういうことかと言うと、もしハンモック泊がメインのキャンプスタイルならサンダ 2.0はあまり現実的ではないんじゃないかと。
ハンモック泊は一般的なテント泊に比べて少ない荷物で済むことが大きなメリットのひとつ。
選び方次第ではハンモックやタープ(フライシート)をそれぞれ用意して、サンダ 2.0よりもさらに軽量化することは可能です。
なので、ハンモック泊がメインであれば別の選択肢から選ぶのではないでしょうか。
出典:KAMMOK
ただし自立式テントとしてなら全然アリです。
設営も簡単なうえ重量も3kgに満たないので、キャンツーなどにも最適な印象。
周囲とカブることが少ないであろうこのデザインも僕好みです。
頭でっかちでパラシュート(?)のようなハンモックverの外観は未だに見慣れないですけど(笑)
ということで、「自立式テントにもなるハンモック」ではなく、「手軽にハンモックを楽しめるテント」と考えると、十分に魅力的なアウトドアギアと言えそうです。
ちなみに、同じ2way仕様のヘブンテントは「テント泊にも対応したハンモック」という感じ。
僕の中ではサンダ 2.0と真逆の印象です。
以前から興味のあったハンモック泊。ゆらゆらしながら快適なひと時をマッタリと過ごせるハンモックですが・・・「寝泊まりするのってどうなんだろう?」僕はもともと腰痛持ちのうえ、過去に何度かギックリ腰まで食らっています。一度は経験して[…]
まとめ
あくまでも自立式テントであることをベースに考えると、とても魅力的に感じるサンダ 2.0。
プラスアルファの荷物を必要とせず、気軽にハンモック泊にチャレンジできる2way仕様のテントです。
キャンツーなんかにもピッタリなのではないでしょうか。
もちろん設営可能な環境下であることが前提ですが、その時の気分次第でハンモック泊を楽しめるのは大きなメリット。
生涯保証が付いていることも心強いですね。
アイキャッチ画像:BIGWING