「車内で音楽や動画配信サービスのサブスク(サブスクリプション)を利用できたらいいなぁ・・・」
車に乗っている時、何度かそう思ったことがあります。
車内オンライン化はとても魅力的なんですが、やはり気になってしまうのはデータ通信費。
例えば自宅にWiFi環境を構築して、デバイス(スマホ等)の回線契約を小容量プランにして通信費を抑えている方も多いのではないでしょうか。
もちろん僕もその一人です。
データの使用量には個人差もありますが、僕の場合だと確実に今以上の通信費が発生しちゃう状況。
なので、「それなら別に今のままでいいや」という感じでした。
実際にかかるであろう通信費を試算してみる、といった具体的な検討すらしたこともありません。。。(^^;
そんな中、車載用WiFiルーターの存在を知ったんです。
・・・車載用?
コスト面はさておき、『車載用』という部分が気になってどんなモノなのか調べてみたら・・・
「一度は検討してみてもいいかも」と思えるルーターでした!
DCT-WR100D
出典:pioneer
車載用WiFiルーター「carrozzeria(カロッツェリア) DCT-WR100D」です。
カロッツェリアは言わずと知れたパイオニアのカーオーディオ系ブランド(?)で、カーナビでは国内最大シェアを誇っています。
ちなみに僕もカロッツェリアのカーナビを愛用中。
代表的なところでは「サイバーナビ」や「楽ナビ」といったモデルがあり、現在の車は楽ナビですが以前は上位モデルのサイバーナビも使用していたことがあります。
今でこそ当たり前になりましたが、初めてナビにHDDが搭載されたモデルでした。
それまでのDVDナビとは比較にならないルート検索の速さに感動したのを覚えています。
いや~時代を感じるなぁ・・・(笑)
幅広い車種に対応
DCT-WR100Dはシガーソケットから電源を取るルーターですが・・・
一般車に多いDC12Vはもちろんのこと、トラックやバスなどDC24Vの車にも対応しています。
ただし「自家用車専用」と記載があるんですよね。
商用車以外ならOKなのかな・・・すいません、詳しくは分かりません。。。(^^;
出典:pioneer
また、本体の動作温度も –10 ℃ ~ +60 ℃ と振り幅が大きいです。
そこは過酷な車内環境に対応するためにしっかりと作りこまれているようですね。
個人的にはカロッツェリア製品の耐久性に関してそれほど心配はしていません。
今まで愛用してきたカロッツェリアのカーナビは、少なくとも5年以上は何の問題もなく使用できていたので。
もちろん、万が一のためのメーカー保証も付いています。
UIMカードは2年ごとに更新
UIMカードとは契約状況などの個人情報が入っているカードのこと。
要はスマホのSIMカードみたいなもんです。
出典:Amazon
このUIMカードは本体に同梱されているんですが、2年間の利用期間を過ぎると使用できなくなります。
つまり、本体代金と通信費のほか2年ごとにUIMカードを別途購入する必要があるということです。
当然ながら、UIMカードがないと本体を使用することもできないので。
ちなみにUIMカードは税抜価格で5,000円です。
もちろん回線契約も別途必要になります。
使用開始から最初の2年間の通信費が無料になるわけではないのでご注意を。
そのほかの仕様(抜粋)
本体サイズや重さなど、そのほかの仕様がこちら。
気になるであろう部分を抜粋してみました。
外形寸法 ( 幅 × 高さ × 奥行) | 91.5 mm × 16 mm × 44.5 mm |
本体質量 | 50 g(電源ケーブルなどを除く) |
対応規格 | IEEE 802.11 b/g/n( 2.4 GHzのみ) |
セキュリティ方式 | OPEN/WEP/WPA(Personal)/ WPA2 (Personal)/ WPA3(Personal) |
最大同時接続台数 | 5台 |
通信速度 (ベストエフォート方式) | 受信最大 150 Mbps / 送信最大 50 Mbps |
あくまでも車載用です
冒頭から何度も繰り返していますが、DCT-WR100Dは車載用のWiFiルーター。
ということで、使用できる状況に制限があります。
出典:pioneer
実際に使用できるのは・・・
- エンジン始動後の30分
- 走行中
- 停車後の60分
となっています。
これって走行時や停車時の判定はどうやってんだろ・・・?
詳しいことはよく分かりませんが、きっと使用できる場所を車内に限定するためにわざとこのような仕様にしているんだと思われます。(憶測です)
もし仮にエンジンの始動から停止までずっと使用できる状態だとすると、それは通電していれば使用可能ということになってしまうわけで。。。
つまり、電源さえ確保しちゃえば車内以外でも使えちゃうってことになりますからね。
まぁ、車載用なんで!
このような制限があるのは致し方のないことかと。
使用範囲を限定することで車内専用の回線を利用する、ということですね!
docomo in Car Connect に対応
出典:docomo
docomo in Car Connect(ドコモインカーコネクト)とは、ドコモが提供している車内用のインターネット接続サービス。
既に上述していますが、ハードウェア側(DCT-WR100D本体)で制限をかけることでこのサービスを利用するんだと思います。
もちろんドコモユーザーじゃなくても問題なく利用可能。
ただしサービス利用にはdアカウント(個人)が必要です。
現在このサービスを利用できるのは、一部の日産車とパイオニア製品のみ。(21.11.19時点)
さらに日産車で利用する場合には別途サービスへの加入が必要になるようです。
対応製品も現時点ではまだ少ないですが、順次拡大予定なんだとか。
LTE回線を利用
ドコモのサービスということで、もちろん利用するのはドコモのLTE回線。
全てを完璧にとまではいかないかもですが、使用できる範囲も広くほぼ全国のエリアで車内にWiFi環境を構築することができます。
ドコモ回線なので品質も問題ないのではないでしょうか。
正直なところ先月の大規模な通信障害がまだ記憶に新しいんですが。。。(^^;
そうは言っても三大キャリアのひとつ、まあ大丈夫でしょう!
制限なしで使い放題
docomo in Car Connectならデータ通信し放題。
一部のモバイルルーターにありがちな「3日で〇GB」といった制限はありません。
データ量を気にする必要がないのでストリーミング再生も存分に楽しめます。
事前にダウンロードしておく、といった煩わしさからも解放されますね。
選べる料金プラン
気になる料金プランは3つ。
(全て税抜価格です)
- 1日(24時間):500円
- 30日:1,500円
- 365日:12,000円
非常にシンプルで分かりやすい料金プランです。
目的や使用頻度に応じて選べます。
やはり365日(年単位)での契約がお得ですね。
月1,000円程度で利用できる計算になります。
出典:pioneer
実際の登録手続きもとても簡単。
これなら迷うこともなさそうですね。
ちなみに事務手数料や解約時の違約金も一切ありません。
車を所有してるなら検討する価値あるかも?
僕は現状の日常生活の中でモバイルルーターの必要性を感じていません。
そして車の運転頻度もそこまで多くはないです。
それでもこの車載用ルーターは検討する価値があると思いました。
出典:Amazon
もともと所持しているデバイス(スマホ等)の契約状況やデータ使用量、さらに車の使用用途やその頻度は人によってまちまちなので一概に言えることでもないんですが・・・
車を所有しているなら一度検討してみるのもアリなのかもしれません。
まとめ
オンライン化することで車内空間はより快適なものになります。
考え方次第ですが、ルーター本体さえ手に入れてしまえば365日プランなら月1,000円程度で使い放題ですよ?
まあ2年ごとにUIMカード代金はかかりますけど。。。(^^;
データ使用量を気にしなくて済むので、車内での過ごし方が一気に広がります!