ヘッドライトはキャンプや登山、夜釣りなどで重宝するアイテムです。
特にアウトドアでは、光源としてランタンを使用するのは一般的ですが、ちょっとした作業をするときなど、ランタンでは不便さを感じることもあるんですよね。
そんなときにあると便利なのがヘッドライト。
バンドで額の位置に取り付けられるヘッドライトは邪魔にならず両手が空くので、しっかりと手元を照らしながら作業をすることができます。
突然の故障に見舞われて車やバイクを確認、修理するときや、もしものときの防災グッズとしても役立ちますよね!
汎用性が高いヘッドライトですが、実は機能や用途によって様々な種類があるんです。
間違ったチョイスをしてしまうと、いざ使用したときにあんまり役に立たなかった、なんてことも。
もちろん、光源が無いよりはマシなんでしょうけど。。。(^^;
そうならないために、しっかりと候補を絞っていく必要があります。
ここでは、選び方のポイント、そしておススメのスタンダードなLEDヘッドライトをご紹介していきます!
選び方のポイント
明るさと照射範囲
LEDの明るさは「lm(ルーメン)」で表します。
白熱電球の60W形は約「810lm」になります。
単純に数値が大きいほど明るくなります。
「それなら、光量の大きいものを選べば良んじゃね?」
そう思いがちですが、実はそんなに簡単じゃないんです。
もうひとつ、明るさと深く関わってくるのが「照射範囲」です。
照射範囲は「光の種類(ビームタイプ)」と置き換えて考えることもできます。
例えば、手元で作業するときに近くを照らす光と、走ったりするときの遠くを照らす光とでは照射するポイントは
違います。
照射範囲の狭いスポット的な強い光では、手元で作業するには眩しすぎます。
逆に、照射範囲が広いワイドな光では、遠くまで光が届かないので走ったりするのには危険です。
分かりやすくするため極端な説明になりましたが、使用用途によって最適な照射範囲があるので、ただ明るいだけのヘッドライトをチョイスすると失敗するリスクもある、ということですね!
照射距離
文字通り、光の届く距離のこと。
「ヘッドライトの明るさ」を判断するうえで欠かすことのできない重要な要素になります。
照射距離は、明るさ(ルーメンの数値)に比例して長くなるわけではありません。
つまり、光量の小さいヘッドライトのほうが照射距離が長い場合もあれば、まったく同じ光量でも照射距離に倍近いほどの差があるということもあり得えちゃうんです!
これはレンズのフォーカス性能の差によるもの。
光量が大きくても照射距離が短ければ、光源から少し離れてしまうと視覚的には「暗い」んです。
失敗しないためには、『光量・範囲・距離』の3つを総合的に判断して選ぶ必要があります。
とは言っても、売り物の商品を開封して明るさを確認するわけにもいかないので、見極めるのもなかなか難しいんですが。。。(^^;
見落としがちなバンド
意外に見落としがちなのがバンド。
額に固定するバンドはゴムなので、使用しているうちに伸びてヨレてくるんですよね。
幅が細いものほど耐久性は劣ります。
なので、ある程度の幅はあったほうが良いです。
また、本体とのバランスが取れていれば問題ないですが、ただの軽量化として細くなっているだけだと安定性にも欠けます。
「ズレ落ちる→きつく締める」となり、ゴムの劣化を早めるだけです。
きつく締めすぎるのは頭痛の原因にもなっちゃいます。
出典:Amazon
頭頂部にもバンドがあり3点で固定するタイプもあります。
こちらは激しく動いてもズレ落ちる心配はなさそうです。
ただし、バンドが3本あるので暗闇のなかでの着脱にストレスを感じるのではないでしょうか。
夜の山を走るナイトトレイルや夜釣りをガッツリと楽しむヘビーユーザーの方などにオススメです。
防水・防滴性能
最低限の防水性能はあったほうが良いです。
使用中に雨に降られたからといって、消灯してカバンなどにしまい込むことはありませんよね?
突然の雨や、水しぶきがかかっても問題なく使用したいところです。
防水・防滴性能を表す指標は「IPX●」。
これは防水の保護等級を表す国際基準で「●」には『1~8』の数字が入ります。
大きい数字ほど優れた防水性能を持っています。
ヘッドライトとしては「IPX4」以上が望ましいでしょう。
PETZL(ペツル)HPに保護等級についての資料があるので参考にしてみて下さい。
使用電源
電源は乾電池式とバッテリー式に分類されます。
両方に対応したハイブリッドタイプもありますね。
出典:Amazon
電源部分はヘッドライト本体と一体となっているタイプが多いですが、なかには分離しているタイプもあります。
ハイスペックなヘッドライトに多い印象です。
バンド部分に沿うように配線してあるので断線のリスクがあることなど、取り扱いがよりシビアになります。
その他の機能
照射範囲の切り替えが出来たり、手をかざして電源のオン/オフが操作できるモーションセンサーや誤点灯を防ぐロックなどの機能もあります。
魅力的な機能が多いですが、とうぜん価格も高くなります。
使用頻度を考慮してオーバースペックにならないようにしましょう!
おすすめのスタンダードモデル
使用目的に特化したハイスペックモデルではなく、キャンプや釣り、ちょっとした作業などで幅広く使える汎用性の高いスタンダードモデルのオススメをご紹介します!
GENTOS(ジェントス)
LED小型ヘッドライト CP-095D
出典:Amazon
サイズ(約) (幅x奥x高mm) | 60x41x31 |
重量(約) | 65g |
明るさ(約) | High:95lm Eco:20lm RED LED:1lm |
点灯時間(約) | High:7.5時間 Eco:20時間 RED LED:65時間 |
照射距離(約) | 55m(最大時) |
照射特性 | ワイドビーム |
使用電池 | 単3形アルカリ電池×1本 |
防水・防滴性能 | IP64準拠 |
LED製品で日本トップシェアを誇るジェントス。
ヘッドライトにおいてもその豊富なラインナップとクオリティで高い評価を得ています。
「CP-095D」は軽量、コンパクトなヘッドライト。
高さ1mからの落下でも壊れない耐衝撃性も備えています。
単3乾電池ひとつで使用できるのが魅力ですね!
乾電池のなかでも単3形は汎用性の高いサイズなのではないでしょうか。
出典:Amazon
ヘッド部分は90度可動式になっていて、LEDの周りに反射板があるリフレクタータイプ。
リフレクターは広範囲をカバーするのと同時に光が中央に集光され、長距離照射も可能になります。
出典:Amazon
搭載されていてる赤色のLEDは、暗闇に慣れた目を刺激せずにある程度の視界を確保できます。
ヘッド上部にある電源ボタンで全ての操作を行うタイプです。
電池カバーが本体にくっついておらず完全に分離するタイプなので、電池交換時に失くさないよう注意が必要です。
個体差があるようで接触不良などのレビューも多少ありますが、概ね評価の高いヘッドライトです。
PETZL(ペツル)
ティカ
出典:Amazon
重量(約) | 86g |
明るさ(約) | High:200lm Mid:100lm Low:5lm |
点灯時間(約) | High:60時間 Mid:60時間 Low:240時間 |
照射距離(約) | 60m(最大時) |
照射特性 | ワイドビーム |
使用電池 | 単4形アルカリ電池×3本 バッテリー(別売り) |
防水・防滴性能 | IPX4 |
シンプルなベーシックモデルのティカ。
コンパクトながらも200lmの光量を誇ります。
3段階の調光機能は、連続点灯のほか点滅モードにも対応。
緊急時に使用できるホイッスルがバンドに付いています。
出典:Amazon
リフレクター部分が暗闇でほんのり光る備光素材になっているので、本体を探す苦労は無さそうです。
目を刺激させない赤色LEDも備わっていますね!
赤色LEDも連続点灯だけでなく点滅モードにも対応しています。
本体上部にあるボタンひとつで操作するタイプ。
突起しているのではなく窪んでいる大きなボタンは、グローブをしたままでも押しやすそうですね!
出典:Amazon
乾電池とバッテリーに対応したハイブリッドタイプ。
バッテリーはオプションになります。
出典:Amazon
オプションのバッテリーです。
バッテリー本体にあるUSBポートから直接充電するタイプです。
充電時間は3時間。
繰り返し使えるので経済的です。
Litom(リットン)
LEDヘッドライト
出典:Amazon
サイズ(約) (幅x奥x高mm) | 62x37x48 |
重量(約) | 74g |
明るさ(約) | High:168lm Mid:75lm Low:10lm |
点灯時間(約) | High:30時間 Mid:55時間 Low:120時間 |
照射距離(約) | 110m(最大時) |
照射特性 | 記載なし |
使用電池 | 単4形アルカリ電池×3本 |
防水・防滴性能 | IPX6 |
Amazonランキングで1位にもなっているヘッドライト。
機能性に優れています。
照射範囲(光のタイプ)の記載がなく不明ですが、リフレクタータイプなので照射範囲もある程度広いのではないでしょうか。
本体は5段階の角度調整が可能。
3段階の調光機能のほか、点滅する「SOSモード」があります。
赤色LEDも備わっていて、点灯と点滅どちらにも対応しています。
出典:Amazon
ジェスチャーセンサーが内蔵されており、光にかざした手の動きでオン/オフの操作が可能。
すべてのモードに対応しています。
あると非常に重宝する機能です!
出典:Amazon
18ヶ月の製品保証と30日間返金保証が付いているのも大きな特徴です。
メーカーの自信の表れなのではないでしょうか。
これくらい強気の保証が付いているとユーザーとしては安心です!
milestone(マイルストーン)
MS-B5
出典:Amazon
サイズ(約) (幅x奥x高mm) | 60x35x45 |
重量(約) | 97g |
明るさ(約) | 220lm |
電池寿命 点灯時間(約) | メインLED:(最大)3.5時間/ (最小)45時間 サブLED:20時間 |
照射距離(約) | 70m(最大時) |
照射特性 | ワイドビーム |
使用電池 | 単4形アルカリ電池×3本 |
防水・防滴性能 | IPX5 |
メイン(真ん中)に電球色のLED、サブ(両脇)に白色のLEDを搭載したヘッドライト。
メインの光が電球色なのは珍しいのではないでしょうか?
ガスっている(霧が出てる)ときの視界確保に有効です。
車も同じなんですよね、霧の中で走っているときには白よりも黄色いフォグランプのほうが、より視認性が上がります。
「スマートコントロール機能」という無段階調光が付いていて、照度10%~100%間で調節可能。
さらにメモリー機能が付いており、調節した明るさが記憶されます。
消灯しても次に再点灯させたときに調節した明るさで点灯する優れモノ!
すべての電池を外してスイッチを押せば初期設定に戻ります。
このモデルも、光に手をかざして操作できるモーションセンサーを搭載しています。
モーションセンサーを使用中に調光すると、調節した明るさでセンサーによるオン/オフも可能!
本体は耐衝撃性に優れた硬質ラバーボディー。
誤点灯を防ぐロック機能も付いています。
夜釣りライトで有名な「ZEXUS(ゼクサス)」を取り扱っている『冨士灯器』のオリジナルブランド、マイルストーン。
資料画像も少なく文字だらけになってしまいましたが、安心の国産ブランドになります!
まとめ
アウトドアに限らず、ちょっとした夜間作業や防災グッズとしても役に立つLEDヘッドライト。
選ぶ際にはいくつかのポイントがあり、明るさ(ルーメン)だけで選んでしまうと視覚的に暗いと感じて役に立たないこともあります。
ここでご紹介したのは汎用性の高いスタンダードなモデルです。
ポイントをしっかり押さえて、使用目的に合う最適なヘッドライトをチョイスしましょう!