雪山(ゲレンデ)までのアクセス方法として新幹線や高速バス、マイカーなどの車があります。
新幹線や高速バスの利用者のなかには一般客や他のツアー客もいるので、周りに迷惑をかけないような気遣いが必要になりますよね。
また、発車時刻もしっかりと決められています。
例え誰かが遅刻したところで、既に乗り込んでいる大勢の方の予定を狂わすことになるので、その人が来るのを待つこともなく定刻になれば発車します。
まぁ、公共交通機関なのでとうぜんですよね。
マイカーなどの車でもある程度の予定に沿って行動はしますが、一緒に行く家族や仲間以外に同乗者はいないですし、トイレ休憩など寄り道するタイミングにも融通が利くので、構えることなく気軽に道中を過ごすことができます。
ただし、故障やパンクなどのイレギュラーなことも含めて、すべて自分たちで解消しなければなりません。
ここでは、マイカーなどの車で雪山まで行く際に万が一の事態が起こったとしても、すぐに対応できるように備えておくべき必需品をご紹介していきます!
道中で、あれば役に立つ便利グッズや快適に過ごすためのアイテムについてはこちらを参考にしてみて下さい。
マイカーなどの車で雪山(ゲレンデ)に行くときには、新幹線や高速バスなどの公共交通機関とは違い、「周りに何の気兼ねする必要もない」ということが大きなメリットです。それだけで道中は気楽なモンですが、どうせだったらそれに加えてできる限り快適に過[…]
『万が一』に備えるべき必需品
普段、街乗りで車を運転するときには意識しなくても大丈夫だと思いますが、雪山まで行くとなると話は別です。
そうそう起こりえることではないにしろ、万が一の事態が起きてしまったときに無いと非常に困るアイテムです。
雪山ではもちろんですが、普段の街乗りなどでもあり得ない話ではないので、常日頃から車に積んでおくことを
おすすめします。
ブースターケーブル
出典:Amazon
バッテリーが上がりでエンジンがかからなくなった車のエンジンを始動させるケーブルです。
ブースターケーブルを使用してエンジンをかけることを「ジャンピングする」と言うこともあります。
特に弱まっていないバッテリーであれば問題ないと思うんですが、雪山は気温が低くエンジンも始動しにくいので絶対ということはありません。
帰り際になってバッテリー上がりでエンジンがかからなかったとしても、周りの方に協力してもらいジャンピングでエンジンが始動できればJAFなどのロードサービスを呼ばずに済みます。
JAF会員やご自身で加入している保険でロードサービスが付帯していれば出張料は無料だと思いますが、現場に来てもらうのに時間がかかりますよね。
「ブースターケーブルを持っている上で周りの方の協力が必要」ということが使用条件になりますが、ジャンピングでエンジンが始動してから5分10分と安定してエンジンがかかっていれば麓までは下りてこれるのであとは何とかなるはずです。
ジャンピングのやり方もご紹介しておきます。
作業時には、各ケーブルのクランプ(接続部分)同士を接触させないようにしないとショートしてしまう可能性があるので十分注意して下さい。
- 救援車をバッテリー上がりの自車とケーブルをつなげる距離に移動して自車と救援車のエンジンを切ります。
- 次にブースターケーブルをつないでいきます。
- 自車のバッテリーの+端子に赤いケーブルをつなぐ
- 救援車のバッテリーの+端子に赤いをつなぐ
- 救援車のバッテリーの-端子に黒いをつなぐ
- 自車の金属部分につなぐ(アースをとる)
- 救援車のエンジンを始動して数分間アイドリング(かけっぱなしにする)させます。
- 自車のセルを回してエンジンが始動すればOKです。
ケーブルを外すときは、つないだときと逆の手順で行います。
安全のためにケーブルの「つなぐ、外す手順」は必ず守ってください!
ケーブルをつないだ状態でセルが回らないようであれば他のトラブルが発生している可能性も考えられます。
速やかにジャンピング作業を止めてロードサービスを呼びましょう。
出典:Amazon
ブースターケーブルを検索していたらこんなのも見つけました!
『ポータブル充電器』です!
出典:Amazon
要はスマホのモバイルバッテリーのようなものですね。
付属のケーブルでバッテリーの上がった車のエンジンを始動できちゃいます!
出典:Amazon
スマホやタブレットなど他のデバイスの充電も可能ですね。
容量によりますが、サイズも比較的コンパクトなので持ち運びも苦にならなそうです。
ブースターケーブル単体なら周りの方の協力が必須ですが、これならご自身で解決出来ちゃいますね!
牽引ロープ
出典:Amazon
特に説明も要らないと思いますが・・・車を牽引するロープです。
ご紹介しているものは軍手、ケース付きです。
ロープも蛍光なので夜間でも認識しやすいですね。
使用する機会が無いに越したことはありませんが、車に積んでいる「安心感」という意味ではいいのではないでしょうか?
三角表示板
出典:Amazon
故障で動かなくなったときや事故を起こしてしまったときなどに後続車に存在を知らせる三角表示板です。
実は、三角表示板は高速走行時に車に積んでいないと違反になります。
高速の料金所などで警察官がシートベルトをしているかチェックしているのを見かけたことはありますが、三角表示板を積んでいるのかをチェックしているのは未だかつて見たことがありませんが。。。(^^;
しかし、高速道路で故障や事故を起こしてしまったときに後続車に知らせないと二次災害が起きてしまう可能性もあるので大変危険です!
特に夜間や降雪時、霧などは見通しも悪いので危険性も高まります!
出典:Amazon
そこまで大きいものでもなく、コンパクトに収納することができます。
繰り返しになりますが、三角表示板は必ず積んでおきましょう!
発煙筒
出典:Amazon
発煙筒はどの車にも積んであるはずです。
というのも、発煙筒は車に搭載することが義務付けられているので、搭載していない場合は車検に通りません。
また、発煙筒には使用期限があり、JIS(日本工業)で『4年』と定められています。
ちょっと矛盾していますが、厳密にいうと車検に発煙筒の項目はないそうです。
しかし、発煙筒は「非常信号用具」に該当するとの理由から、備えていないと車検には通らないそうなんです。
ということは、車検時に使用期限の切れた発煙筒を新しくしてもらえるのか、積んでいるかを確認するだけなのかは車検を通した場所によって差があるのではないでしょうか?
三角表示板にも言えることですが、使用する機会が無いに越したことはないものであり、実際に使用したことのある方のほうが少ないと思います。
いざという時にちゃんと使用できないと何の意味もありませんよね?
普段は気にしないものだからこそ、気付いたときにしっかりと使用期限が切れていないかの確認をしましょう。
まとめ
車で雪山に行ったときに限らず、普段の街乗りでもそう起こることではないと思います。
しかし、可能性はゼロではありません。
ぶっちゃけ街乗りであれば何一つ車に積んでいなくても何とかなります。
が、それが雪山だったらどうでしょう?
もしかしたら、片付けまでかなり時間がかかってしまうなど、色々と面倒なことになるかもしれません。
スペースを取るような大きいモノでもないので、常日頃からの備えとして考えてみてはいかがでしょうか?