スノーボードのウェアは機能面だけではなくファッション性もあり、ゲレンデではおしゃれに着こなしているボーダーも数多くいますよね!
流行り廃り(すたり)もあります。
10年ほど前(だったかな・・・?)はダボダボのパンツをルーズに履いてビーニーやグローブに至るまで原色系のド派手な着こなしが流行っていました。
まさに目立ったモン勝ち!みたいな感じでしたね。
自分もその流れにドップリと浸かっていました。。。
ここ数年はあまりにもダボっとしたパンツは少なくなりましたかね?
派手な色合いのウェアも少なくなりアース系の落ち着いたカラーが主流です。
全てのギアにもいえることなんですが、ウェア選びも好みなので機能面はしっかり押さえつつ、みてくれのデザイン性はご自身で「カッコイイ!」、「カワイイ!」と思えるウェアならそれで全然OK!です。
ウェアの機能面
ウインタースポーツをする上で欠かすことのできない機能面を見ていきましょう。
防水性と撥水性
両方ともスノーウェアには必要な機能です。
少し話が逸れますが、『防水性』と『撥水性』は意味合いが違います。
防水性とは『生地が中まで侵入してこないこと』で、撥水性とは『水滴をはじくこと』です。
混同しないように注意しましょう。
まずは防水性。
これが無いと降雪時やコケたときなどにずぶ濡れになってしまいます。
ハイシーズンであれば外気温も低いので大丈夫なこともあると思うんですが、3月に入って春めいてくると雪ではなく雨が降ったりもありますし、ゲレンデに積もっている雪も気温が上がり水分の多い湿った雪になるので防水性の低いウェアだと極端に言えば水たまりでコケるようなずぶ濡れ状態になりかねません。
そして撥水性。
撥水性のない生地だとウェアの表面生地は常に濡れている状態になります。
例えば、雪の中スノボをしているとしましょう。
バインディングを着脱する度に雪面に座っていればお尻部分の生地は濡れていきますよね?
雪面に接している表面生地の濡れたお尻部分は座っていると自分の体重で水圧がかかっているので他の部分に比べて水が浸透してくるのが早いです。
撥水性があれば完全に防げるわけではありませんが、撥水処理のされているウェアとそうでないウェアでは差は歴然だと思います。
透湿性
透湿性とは生地を水蒸気が通り抜けること、つまり通気性のことです。
通気性のないウェアは、体を動かして汗ばんでくると気化した水蒸気の逃げ道がないのでウェア内に留まり不快感を感じるようになります。
そしてご自身の汗が冷たくなって寒くなってきてしまいますよね?
ゲレンデなどの雪山は気温も低いので着ているウェアまで冷たいと体調を崩す原因になります。
透湿性も見落とすことのできない重要な機能ですね。
もうひとつ重要なのが撥水性との関係です。
透湿性が優れていても撥水性がないとあまり意味がありません。
撥水性がないということは降雪時やコケたときなどにはウェアの表面生地は濡れます。
これを続けると表面生地に水の膜ができてしまい水蒸気が生地を通れなくなってしまうんです。
撥水性は防水性や透湿性のようにデータが数値化されていないので判断しづらいんですが、知識として覚えておいて損はないと思います。
Gore-Tex(ゴアテックス)とは?
スキー、スノボに限らずアウトドアに馴染みのある方は一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
「すごいんだけど高い」というような、ぼんやりとした認識を持っている方にとっては後者の『高い』という部分だけが印象に残っちゃってるのではないでしょうかね?
Gore-Tex(ゴアテックス)とは、アメリカにあるWLゴア&アソシエイツ社が開発した防水透湿性素材の商標名です。
防水性と透湿性だけでなく防風性まで兼ね備えている生地です。
ゲレンデなどの雪山では風は身に染みるんですよね~。
ただでさえ寒いのに風でさらに体感温度が下がり、動き回ってもなかなか身体は温まってきません。
スキー、スノボを楽しむためにゲレンデに来ているのに風が強いと滑る心が折れます(笑)
・・・話を戻しましょう。(^^;
『メンブレン』という水蒸気を通して水は通さない性質を持った素材がゴアテックスの肝となるそうです。
この『メンブレン』は薄い膜のようなもので、生地としてそのまま使用することができないため、ナイロンなどの生地で挟み込んで3レイヤー(3層構造)になっているみたいですね。
品質基準も厳しいみたいで、防水性と透湿性の数値も高いです。
スノーウェアに限らずゴアテックスの生地が使用されているものには黒いタグが付いているのですぐ分かります。
値段も高くなりますが防水性と透湿性はスノボを快適に楽しむための重要な要素になってくるのでゴアテックスを使用したウェアがおすすめですね。
その他の機能
必要不可欠な機能ではないですが、あればより快適に楽しむことができる機能です。
パウダーガード
コケたときなどにウェアの中に雪が入ってこないようにするものです。
ウェアにはつなぎタイプのものもありますが、ジャケットとパンツで分かれているのが主流です。
スノーウェアと謳っているジャケットは裾周り(腰部分)には必ずパウダーガードが付いていると思います。
袖口部分はジャケットによって付いているものと付いていないものがありますね。
個人的には必要だと思っています。
滑っている最中にバランスを崩したりしたときには、まず雪面に手をつきますよね?
座ってバインディングの着脱をしているときも立ち上がる時には雪面に手をつくはずです。
外側の両ポケット内に裾を絞れる紐があるジャケットもあります。
出典:BURTON
袖口の長いグローブがあれば、ウェアの袖口を被せるようにすれば雪が入ってくるのを防ぐことは出来ますが、袖口の短い普通のグローブだと、気が付くと手首の辺りが濡れている・・・なんてこともありますね。
グローブと手の間に入り込んだ雪が体温で解けてグローブ内が濡れてしまうこともあります。
指先など末端部分は温まりにくいのでグローブ内が濡れてしまうと嫌なんですよね~。
パンツの裾部分もスノーウェアなら必ず付いているはずです。
ブーツに被せるようにすれば足元はガードできますね。
裾部分にフックが付いている場合はブーツの紐に引っ掛けるようにすれば何らかの拍子でまくれ上がる心配もないです。
ジャケットと同じように、腰部分のパウダーガードの有り無しはパンツによります。
コケたときなどに雪が入り込むので付いていたほうがいいんですよね。
何で付いていないものがあるんでしょう・・・?(^^;
ジャケットがまくれ上がらないようにジャケットとパンツで繋げられるウェアもあります。
休憩などでジャケットを脱ぐときには多少の手間になりますが、コケたときに雪が入ってくる確率は減らすことができます。
ベンチレーション
ウェア内の温度調節機能のことです。
この機能が付いているウェアにはジャケットにもパンツにも開閉させるファスナーがあり、開けると中はメッシュ状になっています。
ジャケットであれば脇の下や背中、パンツであれば腿(もも)の内側や外側に付いていることが多いです。
画像では脇の下と内腿の部分になります。
動き回ったときや外気温が高いときなどに使用します。
ウェア内にこもった湿気などを循環させたいときにも有効ですね。
また、ベンチレーションが付いている表面生地の色とメッシュ生地の色が違うものが多く、ファッション性の観点から常に開けっぱなしのボーダーも数多く見かけます。
袖口と裾の調節
ほとんどのウェアには付いていると思うんですが・・・とりあえずご紹介します。
ジャケットの袖口はマジックテープで絞ることができます。
絞ることによって袖口から雪が入りにくくなります。
パンツの裾もファスナーやボタンなどで調節することができます。
ブーツを履いたり脱いだりするときやパンツの裾をブーツに被せるときなど、必要に応じて調節します。
ウェアによっては歩くときにかかと部分を引きずらないようにマジックテープやパンツのポケット内にある紐で調節できるものもあります。
パスケース
リフト券などを入れるパスケースが付いているウェアもあります。
ジャケットでいえば袖口の辺りだったり裾の辺りに付いていたり、胸の辺りに付いているものもありますね。
画像では左袖と左ポケット部分にあります。
パンツではベルトループの辺りに付いていたりします。
その他
イヤホンコードを通せる穴があったりゴーグルを収納できる大きな内ポケットが付いているジャケットもあります。
サイズ
スノーウェアは普段着よりも大きめに作られています。
膝の曲げ伸ばしや手を広げてバランスをとったりすることが多いためです。
ウェアにゆとりが無いと突っ張って滑りにくかったり裾や袖が足りなくて雪で濡れやすくなったりするのでやや大きめのほうが都合がいいってことですね。
ひとつ注意しなければならないのは、SESSIONS(セッションズ)やVOLCOM(ボルコム)などの海外ブランドはUSサイズになります。
通常、LサイズのジャケットならMサイズになるはずです。
購入する前にスペック表やサイズ表で必ず確認するようにしましょう。
まとめ
スノーウェアで何よりも必要になってくるのは防水性と透湿性です。
ウェア内で濡れたり蒸れたりするとストレスを感じるようになり快適にスノボを楽しむことができません。
また、サイズ選びも重要です。
あまりにも窮屈なウェアは滑りにくくなります。
中途半端なサイズでどちらか迷うことがあれば大きいほうを選んだほうが無難です。