マイカーでゲレンデなどの雪山へ行くときに、あると便利なのがスノーキャリアやルーフボックスです。
もちろん、中積みして現地まで行くことは可能です。
しかし、車の内装にエッジなどで傷を付けないように気を使わなければならないですよね?
片付け時にはハードケースなどが防水仕様でなければ、残った雪をしっかり落として拭いてからでないと車内が濡れてしまうこともあります。
また、スペースもとるので、行く人数が多い場合は車内がタコ詰め状態なんてことも・・・
スノーキャリアやルーフボックスがあれば、かさばるボードやブーツなどをトランクやラゲッジスペースに積まなくてもいいので車内空間を有効活用できます!
ここでは、スノーキャリアにスポットを当ててご紹介します!
ルーフボックスについて、詳しくはこちらを参考にしてみて下さい。
スノーキャリアやルーフボックスは、かさばるスキー板やスノーボードを車で運ぶ際に活躍するアイテムです。2つを比較すると、スノーキャリアは安価で車への取り付けも楽なんですが、それ以外の目的では使用することができません。一方でルーフボックスはス[…]
ルーフに積載できる他のアイテムとして、ルーフラックもあります。
「Inno(イノー)」のルーフラックについてはこちらを参考にしてみて下さい。
アウトドアを楽しむ際の移動手段として、車を利用している方は多いのではないでしょうか?バーベキューや海水浴などはもちろんですが、特にキャンプはたくさんの荷物が必要になるので車移動の方は多いと思います。キャンプにも色々な楽しみ方があり、1人で[…]
「TERZO(テルッツォ)」と「THULE(スーリー)」のルーフラックについてはこちらです。
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取り扱っているブランド
スノーキャリアやルーフボックスを取り扱っているメーカーは3社しかありません。
Inno(イノー)
出典:Inno
日本の『カーメイト』が展開するブランド。
残りの2社と比較するとリーズナブルな商品が多いです。
バインディングの『FLUX』もカーメイトが展開しているブランドになります。
TERZO(テルッツォ)
出典:TERZO
日本の『PIAA』が展開するブランド。
Innoにもいえる事ですが、どちらも日本ブランドなので国産車との相性は良いのではないでしょうか。
THULE(スーリー)
出典:THULE
世界的なシェアを誇るスウェーデンのブランドです。
外車に対応している商品数は一番多いのではないでしょうか?
3社の中では一番高価な印象です。
キャリアの種類
キャリアは大きく2つに分類されます。
一体型キャリア
ベース部分と、スキー板やスノーボードを固定するアタッチメント全てが一体となっているキャリアになります。
スキー板やボード以外を積載することはできません。
Inno、TERZOの国産ブランドからのみリリースされているようですね。
出典:Inno
車への取り付け、取り外しが簡単で一般的には一番リーズナブルなタイプになるでしょうか。
オフシーズンに使用することはないので、簡単に取り付け、取り外しができるのはメリットですね。
運転席側、助手席側それぞれで2枚ずつボードを積載するときにはボードのソール面を合わせるように重ねて積載します。
そのときに、下向きになっているボードのバインディングとルーフが干渉してしまう可能性があります。
これは一体型に限ったことではないのかもしれません。
3枚以上のボードを積載するときには念のためしっかりと確認してルーフに傷を付けないように注意しましょう。
出典:Inno
画像のように角度調整できるタイプがInnoからリリースされています。
運転席側、助手席側それぞれで積載する枚数によって角度を変えられるのでバインディングがルーフに干渉してしまう心配がないです。
システムキャリア
ルーフの上にベースとなるキャリアを組んで、その上にスキー板やスノーボードを固定するアタッチメントを取り付けるキャリアです。
出典:Inno
一体型のキャリアはスキー板やボードの積載以外に使用用途はありませんが、システムキャリアは上部のアタッチメントを変えたりルーフボックスを取り付けたり、そのときの必要性に応じてカスタマイズすることができるのがメリットですね。
ベースキャリア
システムキャリアでベースとなるキャリアのバーです。
スクエアバー
出典:Inno
一般的なバーがスクエアタイプです。
オフシーズンには上部のアタッチメントのみ取り外してベースキャリアはそのまま取り外していない車も見かけたりします。
ベースキャリアだけならそんなに邪魔にもならないですもんね。
エアロバー
出典:Inno
走行時の空気抵抗を考えたエアロタイプのバーもあります。
スタイリッシュに感じますね!
アタッチメント
アタッチメントにもいくつかの種類があります。
出典:Inno
片側だけのシングルタイプです。
Innoは角度調節できるタイプがあったんですが、今はもうなくなっちゃったんでしょうか・・・。
出典:Inno
片側開きのロングタイプもあります。
TERZOからはアタッチメントがスライドするタイプもあります。
手前に積載してればすぐに取れますが、ボードを3~4枚積載してると奥に詰める感じになるのでアタッチメントそのものがスライドしてくれれば奥に積載しているボードも取りやすくていいですね。
ちなみに、THULEは片側開きのアタッチメントしかないみたいです。
出典:Inno
スキー板専用のアタッチメントもあるようです。
スキー板1枚(1人分)しか積載できないようですが。
少しのスペースで使用できるので、これはこれで便利な感じですね。
マグネットキャリア
Innoからはマグネットタイプのキャリアもリリースしています。
出典:Inno
こちらは積載できる上限はボードは1枚、スキー板は2枚(2人分)までです。
マグネットでルーフにポン付けできるので楽なんですが。。。
長時間、高速走行するって考えると・・・ちょっと不安ですよね~(^^;
とうぜん、走行試験などを繰り返し行って、通常に使用する分には何の問題もないからメーカーも出しているんでしょうけど。
ヒトリストの方や2人で行く機会の多い方はお手軽でいいかもしれませんね。
車両へのキャリア取り付け方法
車の種類によってキャリアの取り付け方に差があります。
これは一体型キャリアでもシステムキャリアでも同じです。
そして、ご紹介するどのタイプであっても車とキャリアとを固定するフックは別売りになるので注意が必要です。
それでは順番に見ていきましょう。
ルーフオンタイプ
ルーフに乗せるタイプです。
出典:Inno
前後のドアを開けたところのルーフの脇にフックで固定します。
ルーフレールタイプ
ルーフレールに固定させるタイプです。
出典:Inno
ルーフオンでもルーフレールタイプでも、取り付け時にはスケールなどで説明書の通りに測って取り付け位置を決めます。
フィックスポイントタイプ
ルーフに専用の取り付け場所があるタイプです。
出典:Inno
ルーフの取り付け位置が決まっているので楽ですね。
レインモールタイプ
レインモールがある車に取り付けるタイプです。
出典:Inno
1BOX車などはこのタイプではないでしょうか。
例えば、ルーフレールがある車にルーフオンタイプのキャリアは取り付け出来ません。
購入した後で「このタイプは取り付けられない!」なんてことのないように、しっかり確認するようにしましょう。
おすすめのキャリア
前述したように、一体型キャリアは下向きにしたボードのバインディングがルーフに干渉してしまう可能性も考えられます。
そして、個人的な意見になりますが、干渉しないようなハイポジションの一体型キャリアって取り付けたときの見てくれが「カッコ悪い」んです。
ということで、
一体型キャリアであれば角度調節のできるInnoのデュアルアングルタイプがおすすめです!
取り付けタイプがそれぞれ違うので注意して下さい。
システムキャリアでは片開きのロングタイプがおすすめになるでしょうか。
一概に言える事ではありませんが、両開きのキャリアをチョイスするなら安い一体型でいい気もするので。
バインディングがルーフに干渉しないようにアタッチメントの高さが調節できるものがいいです。
THULEのアタッチメントも調節可能ですが、やはり高価になります。
ベースキャリアとアタッチメントでそれぞれ用意する必要があり、値も張ります。
費用を抑えたいならリーズナブルなInnoがおすすめです。
注意すべき点(体験談)
これは容易に想像できることですが、走行中にスキー板やボード、またはキャリアごと外れたりすると大変危険です!
なぜ、解りきったことを改めて・・・って思うかもしれませんね。
実は、高速走行中にボードがぶっ飛んだのを過去に目撃したことがあるんです!
自分たちは高速道路の走行車線(片側2車線の左側)を走行していたんです。
昼過ぎくらいの時間帯だったためか、前後を走行している車は右側の追い越し車線を含めて1台も見当たりませんでした。
しばらくして、追い越し車線を走行してきたミニバンに勢いよく追い抜かれたんですが、並んだ時にボードがバタバタと煽られていたんです。
ロックをし忘れたのかは分かりませんが、前のアタッチメント部分に挟まっていない状態みたいでした。
そう思った次の瞬間、ボードがぶっ飛んで空高く宙を舞い走行車線に落ちてから滑って路肩に突っ込んでいきました。
追い抜かれてから10数秒くらいだったでしょうか、こちらが速度を上げて並走して伝える余裕も無かったです。
他に走行している車がいなかったため幸いにも大事故にはなりませんでしたが、巻き込まれたり他の車に突っ込むところを目撃してたらと思うとゾッとします。
説明書の通りに取り付けていれば大丈夫だとは思うんですが、速度は控えめにしたり途中のパーキングエリアによるなどして確認するようにしましょう。
何かあってからでは遅いですからね。
まとめ
キャリアはルーフボックスのように箱に入れて移動するものではありません。
雨や雪、風などの影響も受けますし、道路に凍結防止剤の塩カル(塩化カルシウム)が撒いてあればエッジが錆びやすくもなります。
ソールのワクシングなどのメンテナンスをこまめに出来れば一番良いのでしょうが、それもなかなか難しいですよね?
ワクシングは無理でも、帰宅してからの片付け時にスキー板やボードを濡れ雑巾で拭くだけでだいぶ違います。
エッジが錆びるのもかなり防げますよ!
ルーフボックスと比較するとスキー板やボードは汚れやすいですし、盗難にあう可能性もあります。
しかし、スノーシーズンのみ使用する場合であったり、全体的なコスパ面から考えれば、キャリアを選択するメリットは大きいのではないでしょうか。